列指向型データ格納 RDBMS を利用した分散 OLAP の最適化
雑誌・プロシーディングス名: 第 8 回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2016) 論文集
開催地(都道府県): 福岡
国名(英語): Japan
言語: Japanese
出版年: 2016
出版月: 3
出版日: 2016-03-01
概要
現在データ管理に利用されているデータベースシステムは,主に行指向型データ格納方式もしくは列指向型データ格納方式を採用している.しかし,高頻度に大量・複雑な非構造化データを短時間で格納・集計するビッグデータ解析の要求を満たすためには,これら二つのデータ格納方式を併用し,かつ負荷集中の問題を解決するために複数の計算機を利用した分散処理環境の元でデータベースシステムを運用する必要がある.本稿では,複数の計算機による分散処理環境として行指向/列指向双方のデータ格納方式をサポートする RDBMS の同期レプリケーションを利用した問合せ処理環境を構築し,効率的な問合せ処理のためのストレージ選択方式を提案する.評価実験の結果,提案手法は既存のストレージ選択条件と比較し,OLAP 問合せ処理速度を 5∼25%高速化することができた.
引用情報
塩井 隆円, 波多野 賢治, 列指向型データ格納 RDBMS を利用した分散 OLAP の最適化, 第 8 回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2016) 論文集, 2016-03-01.