プログラムの動的解析効率化のための参照頻度を考慮したグラフ属性分割格納法
雑誌・プロシーディングス名: 第 9 回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2017) 最終論文集
開催地(都道府県): 高山
国名(英語): Japan
言語: Japanese
出版年: 2017
出版月: 3
出版日: 2017-03-08
概要
プログラム実行時の依存関係を情報として含むトレースはデバッグ支援に多大な効力を発揮することが知られている.しかし,トレースは命令や値を節点,依存関係を関係辺とする複雑なグラフ構造であり,各グラフ要素には属性が付随しているためデータ量が容易に大きくなる.デバッグ時に作業者が随時解析処理を呼び出し,迅速なフィードバックを得られるように,トレースの解析効率を向上させることが現在我々に課せられている問題であり,この課題を解決することが本研究の目的である.本研究では動的解析中に計算機のメモリに読み込まれる属性のデータ量の削減を実現するグラフデータベースへのグラフの格納方法および処理方法を提案する.また,その提案手法の効果を最も高められる提案手法の適用基準を考案する.さらに,本研究で提案した手法が効率的な動的解析の実現に貢献しているか評価するために,解析範囲がトレース全体に及ぶ動的解析を実行して実験を行う.効率性に関しては解析に要したメモリ消費量及び解析時間によって判断する.
引用情報
楠 和馬, 久米 出, 波多野 賢治, プログラムの動的解析効率化のための参照頻度を考慮したグラフ属性分割格納法, 第 9 回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2017) 最終論文集, 2017-03-08.