属性を用いた問合せの効率化に向けたグラフデータベースシステムの併用

楠 和馬 波多野 賢治
雑誌・プロシーディングス名: 第 11 回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム最終論文集
開催地(都道府県): 佐世保市
国名(英語): Japan
言語: Japanese
出版年: 2019
出版月: 3
出版日: 2019-03-05
受賞: 学生プレゼンテーション賞
備考: NULL
📄 PDFを開く
       

概要

グラフは,実体のある情報を節点,実体同士の関係を辺で表現することができ,ソーシャルネットワークや地理情報,Web 文書間リンク情報などのような関係データを表現することができる.また,節点と辺のそれぞれに属性を持たせられるプロパティグラフモデルは,関係データの他にトランザクションデータも扱うことが可能である. このようにデータへの適用性の高さから,グラフデータベースにおいて,プロパティグラフモデルは一般的なモデルとなっている.しかしグラフデータベースにおいて,属性を利用した問合せの際には基本的に節点や辺の読込みが先行しており,属性値による絞込みはその後に実行されている.この処理はデータベースに格納されているデータ量と 問合せ性能が直接的に依存することになるため,グラフデータベースにおけるグラフ問合せ性能に改善の余地がある. そこで本研究では,節点同士の接続情報と節点の属性情報をそれぞれ別のグラフモデルで管理することにより,直接的に特定の属性値を持つ節点の読込みを可能にする.また性能評価実験では,データベースベンチマークを利用することで,本研究で提案するグラフデータベースの問合せ性能とそのスケーラビリティについて評価する.

引用情報

楠 和馬, 波多野 賢治, 属性を用いた問合せの効率化に向けたグラフデータベースシステムの併用, 第 11 回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム最終論文集, 2019-03-05.

Iconic One Theme | Powered by Wordpress