料理レシピと食材の内包関係を考慮した食材分散表現の構築

吉丸 直希 楠 和馬 木村 優介 難波 英嗣 波多野 賢治
雑誌・プロシーディングス名: 情報処理学会研究報告
開催地(都道府県): 小倉
国名(英語): Japan
言語: Japanese
Vol.: 2023-IFAT-152
No.: 4
ページ: 1-6
出版年: 2023
出版月: 9
出版日: 2023-09-21
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概要

大量のレシピデータを活用する食メディアに関する研究課題の一つに,食材分散表現の構築がある.これは食材単体をベクトルで表現することを指しており,この技術により食材の特徴を計算機で扱うことが可能になるため,食に関する幅広い技術への応用が期待される.既存研究では,各レシピにおける食材同士の共起を元に作成した食材と化合物のグラフ構造を用いた食材ベクトルの計算を行っていた.しかし,この方法では食材がどのレシピに使用されたのかを考慮しておらず,正しい食材ベクトルが構築できたかは疑問に残る.そこで本研究では,各食材がどのレシピに内包されるかどうかを明示的に考慮する食材分散表現の構築方法を提案する.既存研究との違いは食材と化合物だけではなく,レシピをも含めた異種グラフを構築する点であるが,本研究ではレシピを表現するノードを大規模言語モデルに基づいた類似レシピをまとめたクラスタとして表現し,異種グラフの構築を行っている.評価実験の結果,本研究の提案手法で構築した食材ベクトルを用いた食材分類タスクで,既存手法を上回る精度で食材を分類することが可能となった.

引用情報

吉丸 直希, 楠 和馬, 木村 優介, 難波 英嗣, 波多野 賢治, 料理レシピと食材の内包関係を考慮した食材分散表現の構築, 情報処理学会研究報告, Vol.2023-IFAT-152, No.4, pp.1-6, 2023-09-21.

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