ICDE 2025 Workshopにて研究発表
2025年5月19~23日に中華人民共和国香港特別行政区の The Hong Kong Polytechnic University (PolyU) で開催された The 41st IEEE International Conference on Deta Engineering (ICDE 2025) に併設開催の The 8th International Workshop on Data Engineering Meets Intelligent Food and Cooking Recipes (DECOR 2025) において,下記タイトルの研究発表を行いました.
- Naoki Yoshimaru, Kazuma Kusu, Yusuke Kimura, and Kenji Hatano,
``RICGraph: A Recipe-Ingredient-Compound Graph for Estimating the Nutritional Value of Recipes,
'' Proceedings of the 41st IEEE International Conference on Data Engineering Workshops, May 2025.
こんにちは,D2の吉丸です.今回はICDE2025のワークショップで研究発表をしてきましたので,そちらの内容を簡単に話させていただきます!
発表について
今回私はICDE 2025で併設されたTHE 8TH INTERNATIONAL WORKSHOP ON DATA ENGINEERING MEETS INTELLIGENT FOOD AND COOKING RECIPES(以降DECOR)というワークショップで発表しました.DECORはNIIのフレデリック先生主催のワークショップで,今年度が8度目の開催.食メディア系ワークショップにおいて,かつては日本人コミュニティが中心に開催しているCEAが有名でしたが,2022年のACMMM併設リスボン開催を境に,MMAsia23,ICME25でのスペシャルセッションでの開催になっており,会を重ねているという意味で比較的に続いているワークショップだと言えます.さらに,もともと卒業論文のブラッシュアップ版として最初の国際会議発表にDECOR2023を検討していたなど裏話があり,リベンジ?のような感じでの投稿ではありました.(その内容は結局KES2023へ発表しました)
会場は香港理工大学のキャンパスであり,棟のいくつかの教室がICDEの発表用に割り当てられていて,そこで各自発表・聴講という開催でした.キャンパスはなかなかの広さがあり,構内のベンチで自習する人や,昼食を食べながら談笑する者,さらには同じ日に別の棟で別の学会が開催されるなど,アカデミックな雰囲気に包まれていました.

発表はICDE開催期間1日目の午前でした.発表時間は20分と標準的でしたが,質疑についてはあまり発表が多いわけでなく,急ぐ理由もないので40分ほどの質疑応答時間がありました.(これまでの国際会議では5分程度2問ほどで次の人という感じでしたが,今回は6, 7問の質問に対して議論しました)慣れない英語でなかなか苦戦しましたが,なんとか答えて無事終了.ワークショップはあるトピックに興味のある人が集まる傾向があり,十分な時間議論ができ,交流を深めることができる点が大きな利点だと感じました.

2日目以降はICDE本会議への参加を行いました.ICDE は SIGMOD, VLDB に並ぶ3大データベース関連トップカンファレンスということだけあって,多くの人が参加する大規模な学会です.本会議初日では国ごとの投稿数や採択率などの会議情報が発表されましたが,開催が中国ということもあり中国からの投稿が圧倒的な数でした.(2桁違い...! )


1日目にWelcome Reception,3日目にBanquet,4日目Farewell Dinnerと連日パーティー続きであり,なかなか豪華なもてなしです.Reception,Banquetはバイキング形式,Farewell Dinnerは中華テーブルによるコース料理であり,どれも美味.特にBanquetは船の一室を貸し切って行われ,海上から香港の夜景を眺めるなど,なかなか出来ないレアな体験をしました.



香港の様子
今回が初の中国への渡航でした.古くから海上交通の要衝で,イギリス領であった歴史的背景を持っていることから,西洋と東洋が混じり合う独特の世界観を持つ都市だと感じました.現在情勢がそこまでいい感じではないので行きずらいかもですが,学会でも観光でもぜひお勧めする面白い都市だと思います.


最後に
今回はICDEワークショップ@香港での活動報告をしました.何回か国際会議に行くにつれて,英語対応力が徐々についていると感じているものの,その幅はまだまだ微増なのでさらなる発展を望みたい次第です.ここまで読んでいただきありがとうございました.

